鹿児島弁

日本の平安後期の中国
昨日日本語講師講座で面白いことを知りました。日本の方言のアクセントを学んだのですが、特殊方言として鹿児島の方言を学びました。

鹿児島の方言のアクセントは2型と言われ、語の長さがどんなに変わっても、アクセントの種類は2つしかありません。標準語は多型アクセントですから、語の長さ(拍の数)nに1が足される n+1 のアクセントがありますから、憶えるのが大変です。

鹿児島の方言はアクセントが語の最後から2つ目に来るA型と、最後に来るB型しかありません。
標準語よりはだいぶ簡単そうです。ところがこのアクセントは単語によって変わるのです。

例えば、ブラジルはA型、つまりアクセントが最後から2つ目の「ジ」に来ます。ところがおなじA型のアマゾンのアクセントは、最後から3つ目の「マ」に来ます。これでおなじA型と言えるでしょうか。

次にアクセントが最後に来るB型を見てみます。

アメリカは、アクセントが最後の「カ」に来ます。しかし、がっこうでは、アクセントは後ろから2つ目の「こ」にかかります。これではアクセントが最後の音にかかるとは言えません。

私は聞きながらこれらの音をハングルで書いてみました。(韓国語ではありません)

A型 부라루 ブラジル 아존 アマゾン、共に後ろから2つ目です。
B型 아메리 アメリカ 깍 がっこう、赤い字で示すとおり、これならともに最後です。

それで分かりました。鹿児島の言葉は他の地域と大分違い、ハングルに近い構造を持っているということです。
このようなアクセントをシラビーム(音節アクセント)というそうです。

鹿児島は薩摩隼人の国として有名です。
薩摩隼人は渡来人系ではなく原日本人系だと言われています。
しかしこのアクセントを見るかぎり、どうもそうは思えなくなりました。
日本の歴史は、中国の膨張とともに影響を受けた韓半島が、日本に膨張して来た歴史でもあります。もしかしたら、鹿児島人は弥生時代初期の先渡来人であり、高天原族とはちがう系統の渡来人ではないかと思いました。

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