熱効率から見た日本人
亜寒帯と寒帯遺伝子はGマーク |
表は日本人のミトコンドリア遺伝子の変異の出現頻度を南方中国人と北方中国人とに分けて比較したものです。
ミトコンドリアは細胞内小器官でATPという化学反応をおこしエネルギーを産出します。人間の活動エネルギーはほとんどがミトコンドリアによります。ミトコンドリアはこれ以外にも人間の体温を保つ熱を供給するという重要な役割も担っています。
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日本人は平均では54%が体温維持優先の変異遺伝子をもっています。それに比べて中国の南部の人間は35%、北部は64%とはっきりした違いがみられます。
面白いことに沖縄の人は体温維持が悪いM7a遺伝子を24%持っているのに、一方では体温保持効率の良いD4、D5遺伝子も本土人なみに持っています。
アイヌの人はこのD系の遺伝子は本土人よりやや少ないのですが、南方系のM7aの遺伝子は16%もっており、本土人の7.5%をはるかに超えています。
つまり北の人がかならずしも暑がりではなく、南の人が寒がりではないということになりますが、これは日本に来た人たちが何回も異なる方向から入ってきたか、南北に移動したからでしょう。
アイヌの人はこのD系の遺伝子は本土人よりやや少ないのですが、南方系のM7aの遺伝子は16%もっており、本土人の7.5%をはるかに超えています。
つまり北の人がかならずしも暑がりではなく、南の人が寒がりではないということになりますが、これは日本に来た人たちが何回も異なる方向から入ってきたか、南北に移動したからでしょう。
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