日本語を学ぶ

京成谷津団地に育だつフェイ・ジア
大阪YWCAの日本語教師講座を受講し始めて早くも10ヶ月が過ぎました。講座は、日本語教師の資格を得る420時間の受講時間が最短でも一年半かかる地についたものです。

他の学校なら同様の講座で長くても一年、短ければ半年で終わるものです。しかし私はこの時間割を選んだのは間違いなかったと思っています。更には一年半の講座を三年かけて学びたいとさえ思っています。

学び始めて分かったことは、日本語教師になるには、大学で語学や国文学を専攻したか、または国語の教員資格を取得している人でなければ、日本語教師の知識を獲得するには相当時間がかかるということです。

日本人にとって日本語とは、やや古い言葉ですが、自己薬籠中の物、手慣れたモノとして、簡単に教えられるように思えますが、ところがどっこい、それを教えるとなると、知識として、つまり薬籠(薬箱)の中から取り出した薬の効用を知らないと、病人に与えるとと百害あって一利なしと逆効果になる可能性があります。

よく例に出されるのは、外国人の初心者が質問をする「は」と「が」の使い分けですが、実はこれには定説がなく、教える人さまざまで、いつまでも外国人を悩ませるようです。私も大胆に、中国語を使って対照言語的にまとめられないかと一月ほど悪戦苦闘してみましたが、結局水泡に帰し、あとで多くの研究にあたりました。

まあ、10ヶ月間大したことはマスターできませんでしたが、成果としては、今まで独学では分からなかった国際音標の知識が分かってきたことと、『平家物語』の文面をさほど違和感なく眺められるようになったことです。

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