語学の壁をつき破れ
From Higgs+and+Clifford+1982 |
参考に→L3 シンドローム 口語の壁を別のブログに分けて書きます。
英語の勉強をしていると何度か壁に突き当たります。学習を続ければ突破できますが、しかし困難なステージがあります。それが「化石化」です。
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図はアメリカ国務省やCIAなど外国語専門家を必要とする部門で働く教師55名の意見を反映したものです。彼らはまずは語学研修者をL3レベルにまで高めようとします。L3レベルはTOEICなら815点以上のレベルでこの段階に達すれば一応安心して現地に送り込むことが出来るからです。
ところがほとんどの学習者は期待に反してL3レベルにまでは達せず、「L2/L2+」(TOEIC500~805)の段階で止まってしまいます。これを彼らは「L2 Terminal シンドローム」と呼び、ここには化石化が関わっていると見ています。
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海外へ派遣したい要員ですから選抜時にはその国の言葉を実践で覚えたか、ある程度学習した経験があるでしょう。「化石化」とはその学習履歴の後遺症なのです。
アメリカの移民労働者や海外で働いて実践だけで言葉を覚えた人は外国語を体系化できずに自分の理解で言葉を組み立ててしまいそれが化石化することがあります。そうなると正しい体系を学んだとしても新しいもの受け入れられなくなります。
これは学校教育だけで語学を学んだ人にも起こります。その人を教えた教員の文法知識が未熟だった場合、間違って教えられたものがそのまま「化石化」してしまいます。それが英語を教える語学教師の研修生にさえ現れた例もあります。
例えば単語ばかりだけをやたらと暗記させられて文法はしっかりと教えてもらえなかった為に化石化してしまった例がそうです。このような人はたいていL1(TOEIC500以下)止まります。日本人にも当てはまるのではないでしょうか。
では化石化した学習者を救えないのでしょうか。私はL2/L2+のレベルで壁に突き当たってしまった人たちの弱点が語彙と文法に集中しているいう点に注目します。
化石化に対抗するには化石を破壊する必要があります。その方法が多読です。多読すれば普段は触れない単語や文型に触れ英語への理解が高まります。
私も50才までは英語が化石化していることが分かりました。それを多読で解決しました。その経過は→一冊の原書を読み通せに書いてあります。
もしここまで読まれたなら続きは上の方にあるリンクのL3シンドローム 口語の壁が続きですのでまずはそちらにジャンプ願います。
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