最低限を満たすタブレット
My Kindle |
23インチタッチパネルモニタ / i7 CPU / 8Gメモリ。3年前に購入した型落ちとはいえ今だこのスペックを超えるパソコンにはめった出会いません。
なるべくIT関連は節約したいと思っています。パソコンで済まされるならこの一台ですべてをすませたいと思っていました。
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Kindleを買おうと思った経緯:
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少し前、急ぎの通訳を頼まれました。10時過ぎに電話があって、昼休みの間に先方に到着して通訳を交代してくれというのです。
午前中は商談でしたが、急に午後から技術的な打ち合わせが必要となり技術が分かる通訳を寄こして欲しいというのが先方の要望でした。
急な話だったので、相手先の住所と電話番号を聞くとすぐに家を出ました。普通なら住所をGoogleMapで確認してから出ます。しかしパソコンを立ち上げる時間さえも惜しかったので、メモだけを持って家を出ました。
会社は線路沿いにあり、駅から歩いて10分ほどの距離にあると聞いていました。
駅に着いて駅員に確かめるとたしかにそのようでした。時間的に20分ほどありましたので、コンビニでおにぎりを買って昼をすませてからゆっくり歩いて行きました。
春の暑い日でした。背広を脱いでいても歩いている内に額にうっすらと汗が浮き出てきます。10分ほど歩いたところ、そのような会社はどこにもありませんでした。そこにあるのは日通の大きな倉庫群でした。
もう時間はあまりありません。焦りながら先方に電話を入れて、数回も確認してやっと到着したのは、日通の倉庫群の裏の、さらにそこからもう一度横に入った場所にある会社でした。
この時ほどiPhoneを持っていたらなぁと思ったことはありません。しかしほとんど電話を使わない私にとって月2500円以下で使えるガラ携から乗り換える魅力はほとんどありません。
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そこでこのような事態に対処するためにと最低限Wi-Fiで使える端末の購入を検討しました。
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まずは目的を明確にしました。
1) 値段が安いこと: iPad-airまではなんとか買えるが、iPadである必要があるのか。
2) 家のWi-Fi環境で使えること: 家にはWi-Fi環境があり、外では無料のWi-Fiが使えないか?
3) Kindle書籍が読める画面: 書籍代を月1万円使っているので、これを減らしたい。
4) Ms-Officeの文書が読める: 仕事に役立たないか?
5) ブラウザが使えてパソコン並みの情報が入手できること。
6) そして古くなった白黒表示の電子辞書の代わりになる辞書が無料で使えること。
やや欲張っていますが以上が最低の条件でした。
当初iPad-miniをターゲットにしていました。家内が使っており大体の性能は分かっていました。それでも他の機種を手にとって比べてみようとある日量販店に行きました。そこでアマゾンの販売員からKindleをすすめられました。詳しく説明を聞くとHDX7が上の条件を満たしている事が分かり結局購入することにしました。
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買ってからの感想です:
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1) 値段は19800円です。iPad mini2に比べても12000円安くなります。
7インチのモニターはiPad-miniよりはちょっと小さ目のサイズです。しかし片手で扱うにはちょうど良いサイズです。但し、背面カメラがついていないのでカメラ重視の人にはiPad-miniかな?と思います。
2) Wi-Fi環境。
家のWi-Fiはもちろん、外では大阪の地下鉄の主要駅にある無料のWi-Fiが使えることを確かめました。これで通訳先に着く前に地下鉄の駅でGoogleMapを使い確認ができます。追加: 使用後3ヶ月後にDocomo Wi-Fi 月300円プランに加入しました。これでコンビニなどけっこうネット環境が広がりました。
最近4冊の本をKindle版で買いましたが全部で1,000円ほどでした。
モニター画面にあるヒュームの『人間の本性』はペーパーバック版を1279円で買いましたが、Kindle版を363円で入手しました。ペーパーバック版は字が小さくショボイ目には辛かったのですが、Kindle版は文字の拡大、背景色の変更、読み上げ機能、辞書機能がついています。原文を読むのが格段楽になりました。それ以外にも著作権の切れた古典などはほとんどがタダで読めます。
4) Ms-Officeの文書が読める:
翻訳の際、原文と訳文の比較はさまざまな時点、さまざまな角度で行います。ワードの文書を送るとKindleで読めるようになります。Kindleの表示範囲の狭さは逆に段落の詳細なチェックなどには向いています。
パソコンの大きな画面で原文と訳文を並べてチェックするより、Kindleに原文或いは訳文を表示してプリントアウトした紙或いはパソコンの画面と見比べる方が目には楽です。但しKindleはワードだけに対応しておりまた編集機能はありません。エクセルをPDFにしてPDFリーダーで読むことは可能ですが使い勝手はよくありません。
5) ブラウザ:
Kindle独自のブラウザ「Silk」はまあまあです。パソコンのフル機能の「Google Chrome」との比較ですから酷といえば酷です。しかしYouTubeの動画はパソコンと同じくらいスムースに動きます。画面の小ささはしかたがないのでこれで十分だと思います。
6) 辞書:
Kindleのリーダーの中に辞書が組み込まれています。それらの辞書は一度選択するとダウンロードが実行されその後は独立して使えます。
Oxfordの英英辞書やプログレッシブ英和中辞典、大辞泉や現代漢語詞典などが無料で手に入ります。和英辞書がなかったので、Kindleリーダーにも組み込めて使える辞書を200円で買いました。電子辞書は買い替えを考えていたところでしたので、最低でも3万円を節約することができました。
またKindleはタブレットですので電子辞書のように毎回フタをあける必要はありません。そのため操作がスムーズです。
それ以外にもメール機能がついており外出先でもメールのチェックが可能です。
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